西上尾のワイン教室 vin de châtaigne

2024年にワイン教室open予定です♪

今月の日本ワイン(朝日町ワイン、安心院ワイン)

皆さま、こんにちは。

今日で年度末ですね。つい先日お正月を迎えたばかりの気がします。今月は資格試験やセミナーの受講、次のチャレンジの準備など、仕事もプライベートも忙しい日々を過ごしていました。一区切りついたので、そろそろワイン検定シルバークラス対策の動画作成や、日本ワイン講座の準備を再開しようと思っています。

さて、先日池袋の西武百貨店へ行ったときにお酒売り場に立ち寄りました。ここの売り場、とても面白い構造になっていて、ワインショップと日本のお酒のお店が隣接しているんです。日本ワインはワインショップではなく、日本のお酒コーナーにあります。日本酒を飲む人は日本ワインにも興味を持つだろうし、日本ワインに興味のある人は日本酒にも興味を持つ性質をよく理解しているなぁ、と感心しました。多分日本ワインがワインコーナーにあったら、日本酒を見てみようとは思わないし、その逆もしかり。日本酒も日本ワインも中々の品ぞろえで、是非また行ってみたい場所の一つになりました。

その時は日本ワインを2本購入。山形県の朝日町ワインさんのスパークリングナイアガラ。朝日町ワイン、山形県のコンビニでも売られていて、人々の暮らしに根付いていそうな雰囲気でした。東京で再会できたのがうれしくて・・・。

375mlサイズなので、とても丁度いいです。スパークリングは炭酸が抜けるので早く飲まなきゃ、というプレッシャーがスティルワインよりも強いので、ハーフボトルは助かります。ナイアガラのフレッシュなアロマと程よい甘味がとても美味しかったです。

そしてもう1本は以前から気になっていた安心院ワイン。名前はよく聞くのですが、実物を見たのは初めて。興味を惹かれて購入してみました。こちらもハーフ。1回で飲み切れるサイズって貴重ですよね。しかもスクリューキャップです。ありがたや・・。

余談ですが、安心院と書いて「あじむ」と読みます。私は初見で読めませんでした。色んな地名があるなぁ、と驚きました。地名は何となく仏教に由来するのかな、と思っていましたが、特に関係ない模様。公式サイトには青パパイヤ、ユリ、洋ナシのアロマが特徴と書いていますが、個人的には樽熟成したシャルドネを連想させる香りでした。その反面、非常にさっぱりした味わいで、ソーヴィニヨンブランが好きな人が好みそうな雰囲気でした。

そろそろワイナリー巡りの旅をしたいところ。ソムリエ協会のイベントと重ねて関西方面の宿をとってみようかな、と想像が膨らみました。

バイザグラスの愉楽

皆さま、こんにちは。

久々の更新になりました。今日は今月オープンしたばかりの帝国ホテルのシャンパーニュバー「ランデブー AWA」に訪問した時の話でも。

皆さまはスパークリングはお好きですか?以前はあまり興味が無かったのですが、年末年始に飲む機会が多く、美味しいものが何本かあったので最近気になっているジャンルの一つ。とはいえ、抜栓したらスティルワインよりも早く飲み切らなきゃいけない気がするので自宅で飲むことはあまりなく・・。そんな折にシャンパーニュバーの新店情報が入ったので、これは行かねば、と思った次第です。

帝国ホテルと言えば、ロビー装花がとってもゴージャスですよね。こちらは新年会の時に撮影したもの。

真っ赤なバラがとても素敵。3月は桜に変わっていました。
この装花のすぐそばにバーの入り口があります。私が訪れた3月上旬はオープニング記念ということで、ルイ・ロデレールのクリスタルというシャンパーニュがバイザグラスで提供されていました。コレクションもあったので、飲み比べてみましたよ。

左側がクリスタル、右側がコレクション。
ルイ・ロデレールはイギリスの専門誌で「世界で賞賛されるワイナリーブランド」として4年連続トップに君臨する作り手です。特にクリスタルは皇帝アレクサンドル2世も愛飲したといわれる逸品です。ボトルだと中々勇気のいる価格帯なので、グラス単位で飲めるのは貴重な機会。サービス係の人も「クリスタルをグラス提供することはめったにない」と仰っていました。

写真だと量が違うので色の比較が難しいのですが、左のクリスタルの方が濃かったです。両方とも抜栓してから少し時間が経っているからなのか、泡立ちと香りはやや控えめ。わずかにクリスタルの方が樽のような香りがしましたが、いわゆる「ブリオッシュのような香り」「トーストの香り」とかではなく、柑橘系のフレッシュな香りが印象的でした。

コレクションもかなり良いシャンパーニュであることに違いないのですが、クリスタルの圧倒的な果実味と余韻の長さには驚きました。勿体なかったので一口ずつチマチマ飲んでいたにも関わらず、味わいが数分ほど口の中に残るんです。以前ワインスクールのシャンパーニュ講座でドンペリを飲ませていただき、結構インパクトのある美味しさでしたがクリスタルはそれを上回る感動でした。

ビンテージは2015年。酸味が強めなので、まだ熟成させても良いかもしれません。どこかのタイミングで私も数本購入し、寝かせてみようかな、と思いました。
そして、甘いものが欲しかったのでショコラもオーダー。

繊細な味わいで美味しかったです。でも、どちらかと言えばシャンパーニュよりも紅茶との方が合いそうな気がしました。

まだまだオープンしたばかりの新店。これからどんなグラスワインが提供されるのか楽しみです。



 

 

好きなグラスでワインを楽しむ♪

皆さま、こんにちは。

今年も残すところあと数日となりました。
年末年始用のワインは準備万端でしょうか?私はお正月にシャンパーニュ、新年ワイン会ではサントノラ島の修道院で造られたコクあり白ワインを抜栓する予定です。
皆さまも素敵なワインと共に年末年始をお過ごしください。

さて、今日はワイングラスについて書きたいと思います。
ワインスクールに通っていた時にリーデル社のグラスを購入し、ワインの色やタイプによって使い分けてきました。グラスを使い分けることによって香りの立ち方が全然違ってくるので、良いワインほど良いグラスが必要です。私はフランスのピノノワールが好きなので、旧世界のピノ専用のグラスも持っていて、出番は少ないもののスペシャルな日はそのグラスで余すことなく堪能しています。

ただ最近、そういう定石を外してみるのも楽しいかも、と思い始めています。というのも、先日開催されたテーブルウェアフェスティバルに行ったとき、切子グラスでワインを飲んでみたら、思いのほか豊かな気分になったからです。

こちらは江戸切子の名門カガミさんのブース。スパークリング用のものですが、ワイン本だとスパークリングのグラスは泡が昇ってくる様子も楽しめるように縦長で無色透明のものが望ましいと紹介されていますよね。画像のようなグラスだとワインの色や泡が昇ってくる様子がほとんど見えないし、切子なのでグラスの厚みも中々のものです。

教本だと「ありえない!」感じです。テーブルウェアフェスタでは切子グラスでワインを楽しむサービスがあったので、折角なので試してみました。

右側がカガミさんの江戸切子、左側が島津薩摩切子さんの作品で10万円近いグラス。ワインはシャトーメルシャンの「日本のあわ」と「桔梗が原メルロー」です。

分かってはいましたが、切子なので結構重たいです。そして、厚みがあるのでグラスの存在感があります。教本で良いとされるグラスと真逆の路線ですね。でも、グラスそのものの美しさや、これを作るための技術、受け継がれた歴史などを想像すると、グラスの重みが歴史的な重みのように感じられて、なんとも言えない豊かな気持ちになりました。宝石のようなグラスで宝石のような液体を飲むわけですから、それはもう至福のひと時です。

なので、これはこれでワイングラスとしてありなのでは、というのが私の結論です。ワインをより美味しく飲むためのグラスがあるように、より豊かな気分でワインを楽しむグラス、というスタイルも一つの選択肢になりうるのではないか、ということです。こういうゴージャスなグラスが1、2脚あると気分に合わせてワインが楽しめること間違いなしなので、来年は少しずつ買い集めてみようかな、と思いました。