西上尾のワイン教室 vin de châtaigne

2024年にワイン教室open予定です♪

好きなグラスでワインを楽しむ♪

皆さま、こんにちは。

今年も残すところあと数日となりました。
年末年始用のワインは準備万端でしょうか?私はお正月にシャンパーニュ、新年ワイン会ではサントノラ島の修道院で造られたコクあり白ワインを抜栓する予定です。
皆さまも素敵なワインと共に年末年始をお過ごしください。

さて、今日はワイングラスについて書きたいと思います。
ワインスクールに通っていた時にリーデル社のグラスを購入し、ワインの色やタイプによって使い分けてきました。グラスを使い分けることによって香りの立ち方が全然違ってくるので、良いワインほど良いグラスが必要です。私はフランスのピノノワールが好きなので、旧世界のピノ専用のグラスも持っていて、出番は少ないもののスペシャルな日はそのグラスで余すことなく堪能しています。

ただ最近、そういう定石を外してみるのも楽しいかも、と思い始めています。というのも、先日開催されたテーブルウェアフェスティバルに行ったとき、切子グラスでワインを飲んでみたら、思いのほか豊かな気分になったからです。

こちらは江戸切子の名門カガミさんのブース。スパークリング用のものですが、ワイン本だとスパークリングのグラスは泡が昇ってくる様子も楽しめるように縦長で無色透明のものが望ましいと紹介されていますよね。画像のようなグラスだとワインの色や泡が昇ってくる様子がほとんど見えないし、切子なのでグラスの厚みも中々のものです。

教本だと「ありえない!」感じです。テーブルウェアフェスタでは切子グラスでワインを楽しむサービスがあったので、折角なので試してみました。

右側がカガミさんの江戸切子、左側が島津薩摩切子さんの作品で10万円近いグラス。ワインはシャトーメルシャンの「日本のあわ」と「桔梗が原メルロー」です。

分かってはいましたが、切子なので結構重たいです。そして、厚みがあるのでグラスの存在感があります。教本で良いとされるグラスと真逆の路線ですね。でも、グラスそのものの美しさや、これを作るための技術、受け継がれた歴史などを想像すると、グラスの重みが歴史的な重みのように感じられて、なんとも言えない豊かな気持ちになりました。宝石のようなグラスで宝石のような液体を飲むわけですから、それはもう至福のひと時です。

なので、これはこれでワイングラスとしてありなのでは、というのが私の結論です。ワインをより美味しく飲むためのグラスがあるように、より豊かな気分でワインを楽しむグラス、というスタイルも一つの選択肢になりうるのではないか、ということです。こういうゴージャスなグラスが1、2脚あると気分に合わせてワインが楽しめること間違いなしなので、来年は少しずつ買い集めてみようかな、と思いました。