西上尾のワイン教室 vin de châtaigne

2024年にワイン教室open予定です♪

『ココ・ファーム・ワイナリーの歴史を紐解く』セミナーに出席してきました①

皆さまはワインのラベルを見て、一目ぼれをしたことはありますでしょうか。最近は素敵なラベルが増えているので、購入までに至らないとしても、気になるものがあったという方も多いと思います。私にとって、ココ・ファーム・ワイナリーさんのワインがそういう存在です。デパートやスーパーのワインコーナーで「第一楽章」「第二楽章」「陽はまた昇る」など、芸術的・文学的な名前が付けられたラベルを見かけては「いつか飲んでみたい」と思ったものです。第一楽章は1本5000円ぐらいなので、ちょっと勇気のいる価格です。なので、飲むシチュエーションが決まったら買おうと思っていたものの、機会がありませんでした。他にも「農民ロッソ」「こころぜ」など、興味を惹かれる商品を沢山出しているココファームさん。運よく都内でセミナーが開催されていたので参加してきました。

場所は表参道のアカデミー・デュ・ヴァン。以前Step-1とエキスパート試験対策で有楽町の校舎に通っていました。表参道の校舎は訪れる機会が少ないのですが、ワインショップ併設で校舎が広く、心惹かれるものがあります。すぐ隣の青山ブックセンターはデュ・ヴァン隣接だからなのか、ワイン本がとても充実しています。家からは遠いですが、来るだけでも何となくワクワクします。

セミナーは三代目の取締役 池上氏と醸造担当の杉本氏。まずはウェルカムドリンクの「2022 のぼっこ」で乾杯です。

小公子という葡萄で作られた、微発砲の赤ワインです。爽やかな酸味と控えめな渋み、イチゴ、ラズベリーなどの赤系果実のフレッシュな香りが印象的です。どことなくヨーグルトのホエイを連想する香りも漂ってきます。無清澄・無濾過なのでわずかに濁りが見えますが、ルビー色が可愛らしいです。この小公子という品種はなんと7月末には熟すとのこと。皮が薄いので扱いに気を遣うそうです。

ウェルカムドリンクの後は代表による、ココファームとこころみ学園の歴史についてのレクチャー。ココファームは「こころみ学園」という知的障がいをもった園生との協業によってワインを生産しています。こころみ学園の誕生の経緯や、園生たちの成長、変化、栽培の大変さなどを大変興味深くお話してくださいました。印象に残ったのは初代川田氏の「消えてなくなる物に渾身の力を注げ」という言葉。障がいのある人達が作ったワイン、と言えば1回目は買って貰えるかもしれない。でも美味しくなければ2回目は買って貰えない。そう思った川田氏は品質の向上に大変心血を注いだそうです。

②へ続く。