西上尾のワイン教室 vin de châtaigne

2024年にワイン教室open予定です♪

ワイン検定ブロンズクラス フォローアップ②

皆さん、こんにちは。あっという間に2月の後半となりました。

ワイン検定まで2週間です。今回は引き続き、受講生の方へお送りしているフォローアップメール2回目からの転載です。

テキストの自習だけでは不安な方、ぜひUdemyのワイン検定ブロンズクラス対策講座をご活用ください。下記リンクから無料で受講できます。

https://www.udemy.com/course/wine-kentei-bronze/learn/lecture/35519216?couponCode=06AE115C9C4F7D7DD910#overview

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■ワインとは

ワイン検定を受けてくださる方で、ワインを全く飲んだことがない方はあまりいらっしゃらないと思いますが、改めてワインとは何か、と聞かれると戸惑ってしまいますよね。

ソムリエ協会の定義では、「ブドウを原料として醸造した酒類」となっています。世の中にはいろんなお酒がありますが、原料が1つのお酒って実は結構珍しいんです。極端な話ですが、ワインってブドウだけあれば造ることができます。

それは何故かというと、ブドウには水分、糖分、酵母が揃っているからです。酵母が糖分を分解し、二酸化炭素とアルコールにします。暖かい季節にブドウをつぶした状態で放置するだけで、(美味しいかどうかは別として)アルコールが含まれたブドウジュースが出来上がります。チャレンジする方は先に酒造免許を取ってくださいね。

さて、ここで大事なのは、糖分が何に分解されるか、という所です。結構出題されやすいです。繰り返しになりますが、アルコールと二酸化炭素です。ここで発生する二酸化炭素は基本的に放出されます。なので普通のワインには発泡性がありません。これをスティルワインといいます。

■ワインの分類

ワインは他に「スパークリングワイン」「フォーティファイドワイン」「フレーバードワイン」があります。スパークリングワインはその名の通り、発泡性のあるワインです。一般的に3気圧以上のガス圧があります。有名なものだとフランスのシャンパーニュ、イタリアのスプマンテ、スペインのカバがあります。

フォーティファイドワインは別名「酒精強化ワイン」と言われており、醸造の途中でアルコールを添加して度数を上げています。アルコール度数が上がると酵母が役目を終えてしまうので、まだ分解していない糖分が残っているので甘口のものが多いです。ポルトガルのポートワイン、マデイラ、スペインのシェリが有名ですね。

フレーバードワインはスティルワインに薬草、果実、エッセンスなど、何かを加えて独特な風味を出したものです。サングリアが有名ですね。他にはヴェルモット、リレ、レッチーナがあります。

■ブドウの栽培

この範囲は特に試験に出やすい箇所になります。数字を正確に覚えておくことが大事です。

気温は10~16度、成熟期は寒暖差があるほうが良いです。この条件を満たすのは北緯、南緯共に30~50度のエリアです。日本は丸ごとすっぽりと入ります。他にはフランス、イタリア、スペイン、ポルトガルアメリカ、チリ、アルゼンチン、オーストラリアの南部が該当します。文化的な要因も影響してくるので30~50度に入るところは必ず栽培しているか、というとそういうわけでもないです。後は温暖化の影響で、範囲外の国でもワインが造られるようになりました。イギリス南部のスパークリングワインも最近人気が出てきています。

次に日照時間です。1,000~1,500時間です。太陽光を浴びて糖分を蓄えます。日照時間が長いエリアだと果皮が厚くなり、黒ブドウのタンニンも多くなります。そのため、一般的に暖かいエリアの赤ワインはフルボディに、そうでないエリアはライトボディになる傾向があります。同じブドウの品種でも、場所によって味わいが違う理由の一つです。

そして最後は土壌です。意外かもしれませんが、ブドウは栄養豊富な土地よりも痩せた砂利、礫質土壌の方が適しています。水はけが良い土地だとブドウの根が深く張り、丈夫な樹に育ちます。

■ブドウの一年

ブロンズクラスではブドウの1年を2か月単位で覚えていきます。まずは1~2月の剪定です。ブドウの樹が冬眠している間に形を整えます。この作業によって、収穫できる量が増減します。3~4月になり、平均気温が10℃を超えるとブドウが活動を始めます。芽が出て、葉が茂ります。これを「萌芽・展葉」といいます。そして、5~6月には蕾がつき、開花します。7~8月になると結実したブドウが成熟の時期を迎えます。9~10月になると糖度が十分に蓄積され、収穫を行います。5~6月の開花から100日後が収穫の目安だといわれています。そして、11~12月になるとブドウの樹は冬眠の準備に入ります。寒くなる地域は「土寄せ」という作業を行い、寒さ対策を行います。

 

何となくイメージは湧いてきましたでしょうか?

数字や用語は何度も繰り返し学習することで定着してくると思います。最後まで一緒に頑張りましょうね。